ゲブラー
ゲブラー
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ゲブラーはカバラ第5番目のセフィロート(天球)です。

「ゲブラー」について、書籍から得た情報と、僕がミステリースクールでゲブラーにアセンションした期間の体験をご紹介します。

ゲブラーとは

ゲブラーは第5のセフィラー。象徴的意味は「峻厳しゅんげん」です。聞きなれない言葉ですが、ものすごく厳しいという事。辞書によると、、、

しゅん げん [0] 【峻▼厳】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ
① いかめしくきびしい・こと(さま)。 「 -な態度」 「 -に自己を難詰した彼も/彷徨 潤一郎」
② (山などが)高くけわしいさま。 「 -な山なみ」
引用元:峻厳(しゅんげん)とは – 峻厳の読み方 Weblio辞書

「いかめしきびしい。」”いかめしい”という意味は↓

いかめし・い [4] 【厳▽めしい】
( 形 ) [文] シク いかめ・し

近よりにくい感じを与えるほど立派で威厳がある。 「 - ・い顔つきの将軍」 「 - ・い門がまえ」

厳重である。物々しい。きびしい。 「 - ・い警戒」

激しい。猛烈だ。 「波いと-・しう立ち来て/源氏 須磨」

盛んである。盛大だ。すばらしい。 「内裏・東宮の残らず参り集ひて,-・しき御いそぎの響きなり/源氏 若菜上」

(「いかめしく」の形で副詞的に用い)立派に。よくこそ。 「 - ・しくも尋ね給ふものかな/ささめごと」 〔主に和文で用いられた〕
[派生] -げ ( 形動 ) -さ ( 名 )
引用元:いかめしいとは – いかめしいの読み方 Weblio辞書

つまり激しく厳しいということ。

なぜそんなに厳しいのか?その特徴を見ていきます。

ゲブラーの特徴

ゲブラーが表すものは「正義」です。カバラの書籍を書いたガレスナイトはこう言っています。

there is an aspect of Geburah known as ‘The Hall of Justice’
(ゲブラーには正義のホールと知られる側面がある)
*書籍:A Practical Guide to Qabalistic Symbolism

その正義とは、神聖な宇宙の法則が必ず働くということ。例えば四大元素(火・風・水・土)の流れで現象化が起きてます。

四大のバランスを崩せば、人生のバランスも崩れます。

厳しい正義を味わった体験

ある時ぼくは第6番目のセフィラー”ティファレト”の美を表現できるような服を探していました。ショッピングに出かけてたくさん見て、試着しても、なかなか良い服に辿り着けずモヤモヤしていました。

そこで奥さんから「服の目的はなに?」と聞かれてハっとしました。四大元素の風=コンセプトがないまま服を探していたので、いつまで経っても巡り逢えなかったわけです。

その後、風=コンセプトを明確にしたら、すぐさま素敵な服と巡り合いました。正義を守って与えられるご褒美は、ゲブラーの隣にある第4番目のセフィラー”ケセド”の働き。

ゲブラーはただ厳しいだけでなく、しっかりと正義に従えば、無理をせずとも無限の宇宙から豊かさが与えられると実感しました。

この法則は、恋人、家族、友人、仕事など、何にでも当てはまるので、カバラを通して理解して人生の次元を上げる体験をさせていただけています。

2つの正義

ミステリースクールのカバラの書籍『カバリスト ぼくの成功物語〜永遠の生命の木の謎〜(下巻)』では、正義には2つあると語られています。「道を逸れることの無い正義」と「道を逸れる正義」です。

僕の人生では「間違いを正したのに嫌な雰囲気になる」経験から、道を逸れる正義が顕れていると気づきました。大切なのは、良い目的を成し遂げること。別のアイディアやプランがないまま気づいた間違いを指摘した結果、今の流れを止めてしまっては良くないのですよね。

道を逸れる正義を掲げている時は苦い体験が続きます。反対に、道を逸れることの無い正義を掲げると喜びがやって来ます。

ゲブラーの他の特徴

善悪と異なる破壊

「破壊」という性質からゲブラーは「悪」と思われがちですが、破壊と悪は別のことです。

例えば虫歯になれば悪い部分を削り破壊して治しますよね。破壊は厳しいけれど、悪いものを善くするためにも使われます。

もちろん、乱暴な言葉は人の心を壊し傷つけ、悪化させてしまいます。

“破壊”は善悪どちらにも働ける現象です。なので、大事なのは第1セフィラー”ケテル”の側面にある”善い意志”をもっていること

恐怖

ゲブラーには恐怖という意味も割り当てられます。

例えば、歯医者さんの削る音は恐怖の対象になりがちです。怒り叫んでダメなものを「ダメ!」と言う母さんも怖かった記憶があります。

個人個人によって抱える恐怖は違うので、この記事を読んでいる方がどんな恐怖を抱えているかは分かりませんが、形而上学の学びを進めると、自分自身の内側に抱える恐怖も分かるようになり、適切に対処することで恐怖から解放される日が訪れます。

僕の場合は、権威ある人、失敗、他人からの批判などが恐怖の元でした。どれも本来の自分の人生を生きることと関係ないのに、自分を縛りつけていました。

本当は大事ではないことに人生を知らないうちにコントロールされている状態から解放してくれるのが、カバラのアセンションの凄いところ。

神秘のカバラーに書かれるゲブラー

カバラの樹を上から炎の剣(Flaming Sword)と呼ばれる順序でジグザグに辿って説明してみます。↓図はダイアンフォーチュンの『神秘のカバラ―』のものです。

カバラの炎の剣

コーヒーがドリップされるように、生命の樹を通して根源のエネルギーが物理世界へと抽出されていく感じです。

コーヒーフィルターは〇印のあるセフィラーで、5番目のゲブラーでは、余計なものを捨て足りないものが要求されます。

ガレスナイトは”A Practical Guide to Qabalistic Symbolism”の中で絵描きを例に出していました。絵描きは一度描いたらいったん離れてフレッシュな目で再び絵を見て、必要な色を付け足したり、過剰に付いた色を修正したりしますね。

多くてもダメ。少なくてもダメ。厳しいダメ出しのゲブラーですが、ゲブラーの厳しい現実を拒絶すれば、喜びや本来の自分らしさも諦める人生になります。だけど反対に、ゲブラーが突き付けてくれる現実をしっかりと受け止めたら、素晴らしいギフトが待っています!激しくツンデレです。

次のセフィラー:ティファレトとの関わり

ゲブラーの次のセフィラー「ティファレト」は「美」を象徴します。

僕はカバラを学ぶまで「美しい!」と魂が感動する何かに出会うのは年に数回ほどでした。

ブログを読んでくださる方はもっと多いかもしれませんが…、ゲブラーの「峻厳」はそんな「美」を創造するためにあるのだと思います。

例えば好きなアニメの映像や、仕事でのメールやLINEなど、妥協したかどうかって僕たち一瞬で見抜きますよね。反対に、美しい作品や所作や文章は、感動して涙が出てしまう時もあります。

徹底された美の表現から、僕たちは自分自身の神聖さの表れ(第1セフィラー”ケテル”の側面)を時折、感じ取ります。言葉で言い表せず、目でも見えない何かを、感じたことがあるのではないでしょうか。

この様に、”ちょっとくらい手を抜いてもいいよね”という中流意識を叩き潰し、人生に美をもたらすため鼓舞してくれるのもゲブラーの側面です。

ゲブラーと対応する様々な概念

神秘のカバラ―によると以下の通り。

ゲブラーに対応する概念
神の名前 エロヒム・ゲボル
大天使 カマエル
天使の位階 セラフィム
称号 峻厳
惑星 火星
タロット 4つ組の5のカード
ヘブライ語表記 GBVRH(ギボル ベド ヴァウ レシュ ヘー)

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