ずっと付きまとう孤独感に悩まされた時の、誰も自分のことを分かってくれず、まるで世界には自分ひとりしかいないかのような感覚はすごく独特です。
うつ病とまではいかないけれど、ひとりぼっち。
友達や家族との繋がりは薄っぺらだし、正直言ってこの期に及んでパートナー探しなんてしたくない、という気分にもなります。
本当は誰かといっしょにいたいのだけれど、一緒にいたいと素直に言えない。
そう言ったら負けた気がするし、失敗して傷つくのも怖いから。
そんな時にまで強くならなくていいんじゃないかと思います。
孤独の正体
孤独な時ほど、「強くなきゃいけないのに自分は弱いなぁ…」、と心のなかで思ってしまうこともあります。
こんな恐れもあるでしょう。
- ▷職場で誰かに置いていかれるかもしれない。
- ▷誰にも認められなければ自分の存在理由がなくなってしまう。
- ▷恋愛でライバルに出し抜かれるかもしれない。
- ▷容姿端麗な人がすぐにいい人を取っていってしまう。
本当は勝負なんてしたくないけれど、人間関係は常に競争の世界だし、自分は負け組で、孤独だ。なんて思うことも。
しかし、もっと強く、もっと素敵な自分になれたらいいのに…という発想が孤独の原因になっています。
こう思っている限り、孤独は私たちにつきまとい続けます。
自分が自分以外の何者かになろうとしたその瞬間、自分を孤独の淵に追いやっているんです。
- その1:自分自身を本来の自分から隔離する孤独。
- その2:その結果、周りの人から本来の自分を見てもらえなくなる孤独。
二重の孤独です。
強くなろうとか勝とうとか、やめた方がいい。強くなって勝てるようになった先に何も無いどころか、孤独が待っているんですから。
勝とうとせず、弱くなってしまった方が楽です。勝てない自分もどこかで勝てる自分も両方を受け入れて、競争から一歩身を引いてみます。
そうしたら競争なんてなくなります。人と自分を比べようがありませんから。
一人一人が完全にオリジナルな個になるのです。
そうなった時に初めて孤独の檻から出て、本当に自分を見て、愛してくれる人と出会うでしょう。
いわゆるソウルメイトとの出会いです。
人と自分を比べる人が引き寄せる人
それなのに人と自分を比べて、もっと良い自分になろうと思っていると、「指標」で人を選ぶ人を引き寄せます。
- お金という指標
- 容姿という指標
- 地位という指標
- 価値観という指標
その人にとっては指標だけが重要で、ただ指標を愛しているだけで、自分にその指標がなくなれば用済みになってしまう。
価値観の不一致は離婚の原因に多いけれど、価値観なんて違って当たり前です。価値観が同じなら自分のクローンでしょう。
お金が足りなかった?! 容姿が悪かった?! 地位が低かった?! 共通の価値観が持てなかった?! だからまた孤独になったの?
どれも違います。駄目だったのは自分を見捨てしまったことです。
自分は自分らしくいればいい。ただそれだけが大事です。
そして、自分を思い出す旅は今この瞬間からでもスタートさせることができます。
愛してくれる人がいたらなあ
います!安心して下さい。分かってくれる人は必ずいます。
探しましょう。
けれど待っててはいけません。
奥手女子と草食男子が闊歩するこの時代です。待ってたら日が暮れます。
探しましょう。
探しながらすること
自分を愛してくれる人、自分を理解してくれる人を探しながら、自分自身を受け入れて認める作業は同時進行させていきます。
自分のどんな醜いと思ってたところも、コンプレックスも、好きな部位も、長所も、趣味も、性癖も。
全て受け入れ、自分の想いを表現します。
傷つくのが怖い?
素直でいると、傷つくこともあります。
人間の心はガラスで出来ているので、なにかあるとすぐ傷つきます。
傷つくのが怖いと私たちは心を守ろうとします。けどこの類の行動を取ると、だいたい本来の自分から離れていきます。
心を守るために、プライドや理屈をこねて自分に嘘をつき、イリュージョンの中に閉じこもろうとするからです。
けれど、リアルに存在しているのはホンモノは自分の本音です。
心は素晴らしいことに何回でも修復できます。
傷つく度に学びがあって、さらに自分を良く表現出来るようになっていきます。
本音をぶつけ合って大喧嘩をした男女は、お互いをもっと深く理解出来るようになります。
自分の弱さを全部さらけ出した先に、孤独の無い本当の愛が待っているのです。
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