輪廻転生とカルマの法則

更新: 2023.09/18
カルマを解消するという考えと、カルマの輪から脱出するという2つの考え方があります。
カルマの解消は、輪廻転生の中ですること。
カルマの解脱は、輪廻転生の外に出ること。
輪廻転生の事を話す中で、前世がどうだとか来世がどうだとか考えないところがポイントになります。
輪廻転生は本当にあるの?
この質問自体が既に輪廻の輪の中に入るための質問になっています。
前世や来世という目に見える世界のことを考え、それ以外の目に見えない世界を前提としていません。
この思考の枠組にいる間は、輪廻の輪から抜け出ることはないのでしょう。
お釈迦様は言います「色即是空 空即是色」。
色あるものはすぐ空となる
前世があるとか無いとか、来世があるとか無いとか言っているうちは、また生まれ変わるのでしょう。
その思考を持っているうちは、未だに実際には空で実体がないのに、実態のあるように見える色あるものに捉えられ、執着しているからです。
カルマの法則(原因と結果の法則)は、色あるものの世界の中で働きます。
しかし、始まりもなく終わりもない空の世界は、そうした法則を超越しているのです。
空の世界
始まりもなく終わりもないため、原因と結果が常に1つになっているので、原因と結果の法則が必要ありません。
私たちの本性はこの世界にある根源、あるいは0、あるいは無、あるいは全、あるいは神、あるいは創造主、あるいは霊(スピリット)であり、このように生きていくことが、輪廻転生の繰り返しを終え、安らぎの中で生きることに繋がるでしょう。
形而上学(スピリチュアル)とは、こうした目に見えない形の上にある世界の学問であり、本質的見地に立ってありのままに現実を眺めていくものです。