哲学とスピリチュアルの違いを明らかにするために、まずはスピリチュアルの意味から見ていきましょう。
スピリチュアルは、読んで時のごとく「Spirit-ual」なのでスピリットの状態や性質に関わる事。
スピリットから物事を眺める事がスピリチュアルです。
「哲学」=「哲」+「学」=「道理に明らかにする」+「学び」
であるので、道理を明らかにする学びであり、スピリチュアルと同意と言えます。
しかし微妙なニュアンスの違いがあります。
スピリチュアルのほうが哲学より簡単?
哲学は色々な難しそうな本が出ていますよね。
カントの『純粋理性批判』を読んで意味がわからなかった方も少なくないはずです。
一方で、スピリチュアルはロンダ・バーンさんの『ザ・シークレット』の方が簡単に感じます。
ですが実際にこれらで学んだことを活かそうとした時、どちらも難しさは変わりません。
ただ、哲学は初めの理解のハードルが高くなっていて、実践的ではなく学問的になっています。
スピリチュアルはアカデミックな知識というよりは、実践に重きを置いています。
ここに微妙なニュアンスの違いが哲学とスピリチュアルの間にあるように思います。
哲学が難しく感じる理由
スピリチュアルに興味のある人の中には、哲学に興味を持たれた方も少なく無いと思います。
しかし、またその中でも哲学書を読んだものの理解できず挫折してしまったという人も少なく無いでしょう。。。笑
哲学が難しく感じるのは、話してる内容がかなり抽象的かつ概念的だからだと思います。
具体例を上げて話すことが難しい部分について議論する際、抽象的なレベルで話が進んでいきます。
語り手と聞き手の間に共通の認識があれば、その話を理解できるのですが、共通の認識がないと抽象的な話をなかなか理解できません。
そこで内容を具体的にしてあげると、どんどん身近に感じて来ます。
すると哲学からスピリチュアルに近づいてくる感じですね。
あ、なるほどね〜と気づきが生まれやすくなります。
哲学とスピリチュアルの両輪を学ぶ
どちらか一方だけだとなかなか理解が進まないのも事実です。
現実面だけを見ていては、自分の思考の中に収まってしまい、冷静な理性でもって現実を把握することが難しくなります。
「物事の道理」である「哲」を学ぶメリットはここにありますね。
ただし反対に道理を学んだだけでは机上の空論にハマってしまいます。
学問の中にはびこる教義(ドグマ)の力は強く、迷路のような教えや学問体系の中に注意が向いてしまい、肝心の現実面での変化を忘れてしまうことも多いので注意が必要です。
こういう時にいわゆるスピリチュアルが役に立ちます。
経験を通して物事を知ろうとする姿勢です。
瞑想などは、何か教えがあるわけではなく、自分で経験して変化を起こしていきますね。
スピリチュアルと学問のバランスをとる難しさ
でも一遍に両方するのは難しく、もどかしいです。
どちらかに偏ると、自分以外の何かから影響されやすくなってしまいます。
知識ばかりに偏っていては机上の空論を追いかけるばかりになってしまいます。
体験ばかりに偏っていては周囲の環境と同調してしまい、道理の通った行動を起こしづらくなります。
こうした両輪を学ぶためにも、私たちのサロンではアデプトプログラムを開催しているので、もしご興味ありましたらどうぞお越しください*
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