サロンやメールマガジンなどで「愛を失うのが怖い」と相談されることがあります。
私たち夫婦は色んな形で失ってきていて、例えば家族の仲介、離婚、事実婚からの離婚などで別れがあったり。状況は遠距離恋愛、DVなど様々です。病気がもとで別れが怖くなる事もありました。
そんな経験を経て、永遠の愛を手にする方法はこうじゃないかと思うところがあるので、シェアしたいと思います。
第1ステップ:愛の性質を知る
永遠の愛を手に入れる確かな基盤を築くには、まず愛の性質を知ることでしょう。
実は愛そのものを掴むことは出来ません。でも、永遠の愛を手に入れることは出来ます。
ちょっと矛盾しているようですけれど、この性質の気づきが、愛を逃がさず永遠に手にする一歩になりました。
愛って水みたいで、掴むと手から逃げていく。囲って溜めればいつか蒸発していく。蓋をすれば腐っていく。
でも、流し続ければずっと一緒にいてくれる。
「受け取る→流す」を続ける事がポイントだと思うな。
— ひろのぶ💫スピリチュアル (@harmonic_hiro) August 18, 2019
愛を手にするには手にしようとしない事なのですね。これが矛盾しているように感じる原因は、「所有」という常識が頭に染みついているからでした。
“所有”する概念を手放そう
愛を手にしようとする欲求が湧き起こる時、恋人を所有しようとする発想になっていることがあります。
日本は一夫一妻制ですし、配偶者以外の人と関係を持つと法律で罰を受けてしまいまうのも、この考え方を強化していると思います。
顕在意識では「恋人」と思っているだけですが、潜在意識には「自分のもの」という所有する意識が眠っていると、恋人が他の人に好意を示したりデートをしたりすると、嫉妬したり不安になったり。ザワザワと騒ぎ立てます。
意識のどこかで、恋人を所有できる”ステータス”のように考えてしまうと、愛を掴もうとして、結果として愛が手元から離れてしまいます。
ただし、もちろん恋人に色んなものをプレゼントしたり結婚したりすれば、お金や法律を使って”所有”することは出来ます。でもそれは実のところレンタルで、永遠に手に入れた事にはなりません。いつか壊れる時が来ます。もうちょっと恋人をステータスのように所有した時の状態を見ていきたいと思います。
恋人をステータスにした状態
恋人をステータスのように扱うと、2人の間に主従関係や損得の駆け引きが生まれます。
恋人はアクセサリーのようになり、もし自分の望む条件を満たさなくなったらイラナイとなる訳です。例えば、
- 歳を取ったら
- 太ったら
- 病気になったら
- 収入が減ったら
とか。
例えば私たちは歳の差結婚ですけれど、年上の方としては、若い子の方が綺麗だしスタミナもあるしそっちの方にいつか行っちゃうかも、と心配してもおかしくないです。
そうやって、所有できるステータスを基準に関係性が出来上がると、緊迫した関係が続きます。恋の始まりは燃え上がるかもしれませんけれど、長くは続かないんじゃないでしょうか。いつか破局すると思います。
容姿、年齢、収入、健康、性別などは全てステータスです。注意すべきは”ソウルメイト”や”ツインソウル”といった概念もステータスになるということです。
ソウルメイト/ツインレイの罠
注意して正しく理解する必要があると思います。
例えば特別な繋がりがあることが頭にチラついていたら、所有に基づいて他の人をマウンティングしようとしているかもしれません。過去生での縁のある人と一緒にいなきゃいけない訳でもないですし、縁のなかった人と一緒にいてもいいのです。
あるいは、お互いに結ばれる事が約束された気分に安心感を抱いているかもしれません。約束されたような安心感は偽りのもので、脆く壊れやすいもの。本当の安心は目に見える形へのこだわりを捨て、大自然や宇宙の流れに身を任せることで得られます。
地球や地球外での過去生も考えて、長い時間の中で見れば、ソウルメイトやツインレイと言ったことはほんの一時のステータスで移ろいゆくものです。
自然の移り変わりを生み出す源や、拡大を続ける宇宙は永遠に続くものであって、ステータスでの結びつきはいずれ終わりがくる刹那的なものです。
私たち夫婦はチャネリングで「運命的な結びつきです」と言われたりします。確かにそうだなと思いますけれど、だからといって永遠性に基づいて言動をしなければ、お互いのピースが上手くハマらずバラバラになってしまうでしょう。
まあ、恋人同士の1対1の関係の間に入れたら相手との間に壁を作ってしまうし、なんだか興ざめな感じもします。
ステータスを永遠に維持することは100%不可能なのですけれど、それを求めてしまうところに、潜在意識に眠るカオスが現れています。
第2ステップ:受け入れる
得体の知れないカオスを元に、自分の思考回路が動いていることを受け入れることが第二のステップだと思います。
どうやっても手に入らないものを手しようとする思考回路は、永遠の愛でないものを永遠の愛だと思い込もうとするかもしれません。僕はといえば、遠距離恋愛をしている時この罠に僕はハマりました。。。「いつか報われる。ずっと一緒にいよう。」みたいなロマンチックな言葉に惹かれてしまい、思考が鈍っていました。
この事実を受け入れられると、愛を失うループから脱出できます。
誰だって歳を取って容姿が変わりますし、病気になる時もあります。性別を変える人もいますから。ステータスは移ろうもの。そんな当たり前のことを、意識の隅々まで染みわたらせ、思考や言動の基盤に据えてあげます。
受け入れる作業はなかなか大変
受け入れる作業は、なかなか大変だと思います。自分は違う、正常で大丈夫だって思いたいんです。学校教育に慣れているからか、バツをもらっちゃいけないと思うんですね。
例えば「こうしよう」と意図している事があると、その通りに行動している気分になるのですけれど、実際の行動はかけ離れていることがよくあります。
まさにその時です。意図を現実化できない時にとる選択が、その先に永遠の愛を手に出来るかどうかを決めます。
言い訳の理由は、忙しい、お金が無い、現実的じゃない、周りの人が協力してくれない、相手が変わるべきだ、などなど。自分のいる環境の悪さでしょうか。
上手くいかない時に僕はよく、相手の気持ちが分からないとか、話が通じないとかを言い訳にしてました。でも、上手くいかないのは、そういうことが原因じゃなかったのです。
無理なものは無理、と現実を受け入れられてなかったのですね。実際、相手の気持ちなんて100%理解できません。自分の気持ちだって潜在意識に何が眠っているか分かってないんですから。
でも、それを言い訳せず受け入れることはできます。それが出来たら、最終ステップに進みます。
最終ステップ:永遠に朽ち果てないものを基盤にする
すごくシンプル。
逆に言えば、永遠でないものを「思考・言動」の基盤にしないこと。永遠でないものを基盤にした例は…
- 相手をものにしたい
- 一人の人と添い遂げたい
- 別れるかもしれない
- 他に好きな人がいたり、浮気しているかもしれない
などなど。こういった思考に基づく言動は、いつか終わりを迎える肉体に関するステータスを所有しようとするもので、愛が逃げていく運命にあります。いつか愛を失ってしまうんじゃないか、という不安も常に付きまといます。
我慢して頑張ったから相手と結ばれたい、と期待することもありました。それで気持ちが満たされないと、諦めようかとか、まだ関係を続けようかとか、気持ちが揺れ動くのですごく消耗してしまいます。
いつも緊張状態にあり小さな事で一喜一憂。前進したと思った時もあれば、一歩も前に進んでなかったと思う時もあったりの堂々巡りから抜け出すにはこれと逆に行く必要があります。
永遠の愛に基づいた行動の例
永遠の愛を手に入れる人には、共通したパターンがあると思います。
- 相手が誰を好きになろうと自由にさせる
- 別れを選択する行動も愛する
- 自分を受け入れ愛している
- 自分の感情をコントロールし、好き嫌いで相手を判断しない
- 相手の長所も短所も全て受け入れ愛している
- 一人の人に固執しない
- 自分を束縛する人とは離れていく
愛という形無いものをベースに思考と言動を動かし、その瞬間瞬間に形あるものを使って愛を表現しています。
形あるものを執着の対象とせず、愛を表現する道具に使っています。
以上が永遠の愛を手にする方法だと思います。
ステータスを所有しない自然な状態が永遠の愛を引き寄せる
私たちはこの地球に何も持たずに生まれ、何も持たずに去ります。なので、長い目で見れば所有できる物は何もありません。
これはごく自然に毎日のように世界中のどこかで起きている事実で、ステータスはいつか必ず失う時が来ます。
形にこだわって繋がる人間関係から愛は立ち去っていき、形へのこだわりと絶縁された純粋な人間関係の中で愛は常に流れます。
そういった形へのこだわりをどんどん捨てて、人を愛していくことで、永遠に裏切ることも見捨てることもなく、常に愛は自分の元にあり続けてくれると思います。
ただ、長い間形にこだわる思考回路が生まれていると、いざ実際の生活に入ると永遠に基づいた発想は難しいかもしれません。
サロンで行うアデプトプログラムは、人間の意志が永遠性に基づくように後押しするものですのでオススメです。
私たち夫婦も受けおり、その後に永遠性に基づいた愛が何なのか、ということが分かりました。永遠の愛を掴み始めるスタートにしていただけるはずです。