怒りと悲しみ。心の平穏から遠ざかると、この2種類の感情に行き着きます。
心のコントロールがきかなくなってしまった時、心の平穏を取り戻すには、自分を癒してあげることが必要です。
そして、心の平穏を保つためには、冷静に自分の感情を見つめることが必要になります。
今回は、「平穏を取り戻す方法」を詳しくご紹介します。
心の平穏を取り戻すプロセス
まずは心の平穏をかき乱す、「怒り」・「悲しみ」というネガティブな感情の原因を知るところから始めましょう。
怒りや悲しみの根源にあるものは、被害者意識なのです。
例えばこんな思い。
- □自分は悪くないのに何かをされた
- □裏切られた・はめられた
- □思い通りにならないのは自分以外のせいだ
- □あれだけやってあげたのに、応えてくれない
被害者意識があると、頭の片隅には、自分に出来ることが少しはあったことを分かっていても、相手のせいにしないと気が済まない状態になってしまっています。
そして、その時の気分や性格によって、怒りや悲しみが生まれてきます。
本当は怒りたくないのに、気持ちのコントロールがつかず、怒ってしまったり、悲しくなってしまうこともあります。
心の平穏を取り戻すためには、この嫌な被害者意識を持っている自分を癒す必要があります。
癒しの方向性
被害者意識にとらわれた自分を癒し始める時は、方向性を間違えないことが大切です。
ストレス発散のために体を動かしたり、美味しいものを食べたりすれば、その場の気持ちは収まるかもしれません。
けれど、心の平穏を乱す”扉”は開いたままなのです。
被害者意識という鍵がささって、ネガティヴな感情を招き入れる開きっぱなしになっている扉を閉めなければ、また同じことでストレスが溜まって怒ったり悲しんだりして、その場しのぎで気持ちを収めて、そしてまた怒ったり悲しんだり…
と、負のループにハマってしまいます。
同じことを繰り返さないように、被害者意識に狙いを定めた癒しが必要です。
心の平穏を乱す扉を閉める
この扉は、自分の意識状態が変わることで自然と閉まります。
意識を変えることは、錬金術(アルケミー)と呼ばれたり、魔法(マジック)と呼ばれたり、「波動を高める」なんて言われることもあります。
どんな意識状態になれば良いかというと、「自分がしたいことは実現できる」、ということを当たり前に思えている状態になることなのです。
アデプトプログラムを通じて起こっていく意識の変化でもありますが、被害者意識から、「実現できる」という意識に変わる癒しが起こると、失われていた心の平穏が戻ってきます。
そうすると、上で書いた被害者意識を持った時の思いはこんなふうに変わります。
- □自分は悪くないのに何かをされた -> 自分にもミスがあった。次からは改善しよう
- □裏切られた・はめられた -> 人に依存しすぎた。自分でしっかり物事の舵取りをしよう
- □思い通りにならないのは自分以外のせいだ -> 自分が変われば周りも変わる
- □あれだけやってあげたのに、応えてくれない -> 自分がやりたいことをやったまで。受け取るかどうかは相手に任せる
誰かを頼ったり、信頼することは悪いことではありません。
しかし、自分が望んだことを、誰か他の人が絶対に実現してくれると期待していると、失敗した時の現実に対処できず、怒ったり悲しんだりしてしまいます。
自分が望んだことは実現できる、という意識でいる必要があります。
仕事が原因で心が落ち着かない場合
さらに具体的な例として、仕事の失敗で心がザワザワと落ち着かないときもあると思います。
同僚、お客様、取引先とのトラブルがあると、人間関係も大きく変わってしまいます。
今までの人間関係の作り方を、大きく見直さないといけなくなる場面もあります。
情を大切にして仕事をしているところを出し抜かれたり、逆に論理的過ぎて嫌われてしまった時などです。
しかし、これよりも大切なのは、本当は自分が何をしたいのか知ること。
「カバラ」という意識の体系を学ぶとより分かりやすくなるのですが、こういったシンプルな質問に答えることで、自分自身が何者なのかを知ることができ、根本的に心のザワザワが解消されていきます。
自分に誠実になって、誠心誠意取り組みたい仕事に取り組めば、嫌な仕事をしていた時に抱えていた心のざわつきは自然と収まります。
心のザワザワは、自分の本音とキッチリと向き合う機会を与えてくれてもいるのです。
恋愛・パートナーシップで心が落ち着かない場合
隠し事を知ったときや、別れることになった時にどうしたら良いかわからなくなり、心の平穏を取り戻したいと願うこともあります。
パートナーの心を奪った人を、恨めしく思ってしまうこともあるかもしれませんし、今後の生活が気になって、気が気でないかもしれません。
こんな時に心の平穏を取り戻すために確認したいのは、自分にとって結婚やお付き合いを含むパートナーシップとは何だったのかということ。
パートナーシップは、最も強く心に結びついているので、受けるショックも非常に大きいものがあります。
揺らいだ心が平穏を取り戻すには、被害者意識のないパートナーシップをきづいていくことが必要です。
それはまず「本物の愛」を基盤にすえること。本物の愛を与えようとするなら、私たちは被害者になれません。
それは、赤ちゃんを愛するお母さんに似ています。赤ちゃんが期待に答えてくれなくても、思い通りに行かなくても、裏切られたとは思いませんよね。
始めから期待をしていなくて、ただただ愛を与えたいのです。与えていると、自然と愛は帰ってきます。
パートナーシップがもととなって、心の平穏が崩れてしまった場合は、愛を基にパートナーシップを再び築き始める時が訪れているのです。
四大元素を活用して平穏を取り戻す
四大元素を分かっている場合は、シンプルに素早く心の平穏を取り戻すことが出来ます。
自分がどの四大元素に偏っているかを分かれば、それを相殺するようにしたら良いのです。
<ネガティヴな感情と四大元素の関連>
感情 | 四大元素の状態 | 対処法 |
---|---|---|
怒り | 強すぎる「火」の元素 | 水の元素で火を鎮める |
怖れ | 強すぎる「風」の元素 | 地の元素で風を緩める |
悲しみ | 弱すぎる「水」の元素 | 水そのものを強くする |
不安 | 弱すぎる「地」の元素 | 地そのものを強くする |
現実的な例で例えると、悲しい時は思いっきり泣くというのは、水の元素が弱すぎるときの対処法です。
理性を失った人に「一度頭を冷やせ」と言って水をかけたりすることもありますね。怒りを鎮めるために顔を洗うこともあります。
自分の四大元素に対して直接的に働きかけるスピリチュアルな方法もあり、四大元素を整えることで感情を整えることも出来ます。
まだ執筆中なのですが、興味のある方は『四大元素について(執筆中)』をご覧ください。
心の平穏を取り戻す方法の参考になったらと思います*
今回の記事は「取り戻す方法」でしたが、心の平穏を「確保」する方法については、執筆中です。
更新したら、フェイスブックでお知らせしますね*