人間関係の執着と孤独は紙一重
孤独 人間関係
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特に別れには決断が必要な人間関係。

頭では「まだ離れたくない」と思っていても、心はもう別のステップへ踏み出している時、私たちは人に囲まれていながら孤独になります

今ある人間関係では満足できないし、その人達に自分を理解してもらえないほど、変化してしまっているからです。

その時、古い人間関係に執着してしまうと、心が窮屈で辛くなります。

新しい人間関係に踏み出す時

頭にある固定概念で物事を考えると、苦しくなります。

私たちを自由にしてくれるのは、固定概念ではなく喜びです。

私たちが選ぶ人間関係の基準を、「こうあるべき」という固定概念から自由にすることで、さらなる喜びや成長を獲得できます。

例えば次のような。

  • 心が通じ合った時の感動。
  • 自分には考えられない発想を聞いた驚き。
  • 批難と遠慮の無い話し合いから生まれる興奮。
  • 運命を感じる人と出会って感じる深い愛。

目に見える人間関係という形の裏に流れている、目に見えない良いものの中にこそ、良好な人間関係を築くエッセンスがあります。

それなのに、目に見える形にこだわると、執着が生まれ、人間関係を腐敗させてしまいます。

自分だけが得をしている関係、お互いに納得のいかない関係からは、身を引いたほうが良いでしょう。

そうせずとも、自然とどちらかが身を引くような流れは発生します。

一方が吸い取って搾取する構造は長続きしません。

フランス革命

ルイ14世の時に敷かれていた絶対王政に不満が溜まってフランス革命の引き金になったように、それぞれの人間関係・属する組織やコミュニティにおいて、既存の関係を打ち壊す革命が起きるでしょう。

組織に利益をもたらしていた人の脱退や、生産的でない友人関係の縁切り、もういたくない会社からの辞職、これ以上一緒にいられない人との離縁など。

良い悪いはない

こういう話をすると、どちらが良くてどちらが悪いという話になりがちですが、良い悪いはありません。

組織に入ることを選択したのは私たち自身ですし、そこから出る選択をするのも私たち自身です。

全部、自分で決められることですので、加害者と被害者の関係にはならないのです。

どちらが被害者でどちらが加害者かという事に関係なく、バランスを崩した人間関係は崩壊し、入れ替えが自然に起こります。

アンバランスなグループ・組織・集合体は破壊されます。

人間関係 永遠

人間関係は永遠のもの

しかし、人間関係の形は壊れることがあっても、人間関係そのものが終わることはなく、形を変えて永遠につづくのです。

ある形をとっていた人間関係が終われば、別の形で人間関係が始まります。

人がいる限り、人との関係は永遠につづくのです。

変化を恐れない

人間関係の変化を恐れる必要はありません。

自分が変化しているのに、人間関係だけ変化していないのは不自然です。

私たちは常に変化を続けます。

自分の心が喜びを感じないのなら、勇気を持ってその人間関係は断ち切る必要があるのです。

一歩を踏み出せば必ず別の関係が生まれます。

踏み出さなければ、古いものに執着し続けてしまい、孤独感は強まります。

孤独を活用する

踏み出さずに古い組織に属していると、自分はもう孤独になってしまっています。ポツンと浮いてしまっています。

この孤独は悪いものではありません。

ただし、古い組織に執着すればするほど、孤独が自分の心を苦しめます。

執着しなければ、孤独は自分を成長させてくれる力になってくれるのです。

周りに合わせるのではなく、大胆に自分らしく生きるパワーを授けてくれます。

その自分の変化に、周りの人はあっと驚いて影響を受けるでしょう。

多種多様な周囲の声

中には批判する人もいれば、賞賛する人もいます。

けれど、聞くべきは外野の声ではなく、私たちの心のなかにある自分自身の声です。

自分が満足できる人間関係を築き上げること。

自己中心的に聞こえるかもしれませんが、誰かを傷つけるのではなく、自分の心が感じる喜びにただ従うだけなのです。

迷惑をかけるかもしれません。けれど、その迷惑は世界全体で見れば中和されたどころか、それ以上の良い影響を有むでしょう。

心の声を聞くことで、成長を止めずにさらなる進化・成長と、喜びの世界を生み出すことになるからです。

そもそも、自分を偽って所属している人間関係で、本来の自分の出せる力は発揮出来ないでしょう。

誰でも出来る機械的な役割をこなすので精一杯のはずです。

成長を選択する

成長を選択する

自分の心の声を選んで一歩を踏み出した先で、想像もつかなかった新しい自分に出会うでしょう。

頭では、今までせっかく続いてきた関係だから、続けないと行けないと想うかもしれないけれど。

それで自分の成長を止めてしまっては意味がありません。

自分の成長を止めたら、ひいては周りの人の成長をも止めてしまうことになります。

今まで成長する自分を見てくれていた人が、成長を止めた自分を見ることで、刺激を受け取れなくなってしまうからです。

私たちが成長することで、周りの人に刺激を与え、さらなる成長の可能性を生み出します。

成長とは、人生に喜びを見出し、それを人と分かち合い、愛・希望・気づきの光をもたらすことです。

人間関係は本来、成長の上に成り立っているものではないでしょうか。

永遠に変化し成長し続けられる環境。

時にはくっついて、時には離れて。またくっついて、また離れて。

私たちを自由にし、さらなる光へ誘う力。

これが人間関係の本性だと感じています。