”瞑想したいけど出来ない、瞑想したけど上手くいかない。”
瞑想初心者だった頃の悩みのタネですが、5年ほど瞑想に取り組んだ経験を振り返ってみると、出来るようになるためには、上手くいく秘訣があったように思います。
瞑想できない理由を、「実行できない・うまくできない」の2種類に分けて、それぞれの解決方法と、出来る状態に変わっていくポイントをご紹介します。
瞑想を実行できない時の原因と解決法
まずは、瞑想に取り組むことができない原因と解決策について。
すでに瞑想を日頃からしている場合は、ここは読み飛ばして、次の「うまく瞑想できない時の原因と対処法」まで進んでください。
時間がない
まとまった時間を取るのが難しく、瞑想できない。
そんな時は、1分でも良いので、ベッドや布団に入ってから目を瞑(つむ)って見ましょう。
姿勢はなんでも良いです。壁に背をもたれかけてもよいですし、寝転がっていたって構いません。
いきなり慣れない作業をしようとすると、瞑想のハードルが上がってしまいます。なるべく最初はハードルを下げ、”瞑想って簡単かも”と思えるくらいの工夫をして取り組むと良いです。
また、時間がないと言えども入浴はすると思いますので、その時に瞑想するのもおすすめです。
眠ってしまうと危険なので注意が必要なのですが、自宅のお風呂であれば、バラのドライフラワーを浮かべてキャンドルを灯して、リラックスしつつ少し目を閉じるというのも、雰囲気があって良いですね。
瞑想できない日はどうするか
瞑想は毎日したほうが良い、というのは本当のことですが、できない日だってあります、
うっかり忘れていたり、忙しすぎて疲れて寝てしまったり。
せっかく続け始めたのに、瞑想できない日が生まれると、「続けられなかった…」と落ち込んでしまうこともあります。
しかし、出来ない日は出来ないで良いのです。
出来る日を見計らって瞑想しましょう!
家族が気になってできない
家族と一緒に住んでいる場合、事前に何も言わずに瞑想を始めると、家族が見た時に心配されたり、変な目で見られることもあります。
また、家の間取りの関係で、瞑想に必要な、落ち着ける静かな空間の確保が難しいことも。
できれば事前に家族には瞑想をすることを伝えておきましょう。
「〇〇という理由でやってみてくて、××さんもやってるから試してみる。」などと伝えれば、少しは安心してくれますし、そっとしておいてくれるかもしれません。
もし家族に伝えることや、理解を得るのが難しいのであれば、就寝前に寝転がって行う瞑想から始めて見ましょう。
それ以外の時でも、本を読みながら椅子にもたれて、休憩するかのように、数分間目を瞑ってみるのも一つの手です。
面倒臭くなる
よくわかります。ほとんどの人に、瞑想が面倒臭いと感じる時はやってきます。
やっていて効果を実感できなければ、時間の無駄に感じます。
周りの人もあまりやっていないので、自分だけ瞑想をする必要性が分からなくなることもあります。
座ったまま動かない、なんて動きは普段の生活ではしないので、無意味に思えることもあります。
こういった場合は一旦、瞑想を辞めてみるのも良いでしょう。
瞑想がストレスになっていては、本末転倒です。
何かを継続するためには、強い理由やきっかけが必要です。
そのタイミングを待つのも、立派な戦略です。
瞑想をしないことで浮いた時間に、ニュースを見たり、気になっていた映画を見たりするのも良いですね。
完璧主義
完璧に瞑想をこなそうとすると、途端に腰が重くなります。
完璧主義の場合は、こんな言葉を覚えておくと良いかもしれません。
今行なった瞑想は、今できる瞑想の中で最高の瞑想だ
その日の気分、体調によって、瞑想の深さや質は変わりますが、過去や未来の瞑想の質と比べても仕方ありません。
今できるものが最高の瞑想なのです。
正しいやり方が分からない
なかなか多い理由がこれです。
いろんな瞑想方法がありますし、独学で行っていると、瞑想が正しく出来ているのか分からないケース。
唯一無二の正しい瞑想方法は無い
結論から言えば、唯一無二の正しいやり方はありません。
チベットの仏教徒は、Googleでマインドフルネルをしてる人より瞑想方法が正しいとか、中国で仙術の修行のために瞑想をしてる人のやり方は、ヴィパッサナー瞑想や座禅より正しくない、ということは無いのです。
なので、あまり方法にこだわらないようにしましょう。
独学での瞑想は続けるのが吉
また、独学の場合は、もちろん出来ているか分からないことが多いです。
しかし、サロンで行う瞑想会にいらっしゃる方で、独学の方は、未経験の方に比べて上手に瞑想ができています。
ですので、独学でも正しいかどうかを気にせず、実践してみることをおすすめします。
瞑想を学問的にとらえるよりも、リラックスの時間だと思ってまずやってみる方が、瞑想に取り組みやすくなります。
うまく瞑想できない時の原因と対処法
ここからは、すでに瞑想をしているけれど、なかなか上手くいかない人向けです。
瞑想状態に入るには、ちょっとしたコツがありますので、ひとたび瞑想の実践を始めたら、それをつかんでいくことになります。
力んでいる
瞑想中、力が入っていると、なかなかうまくいきません。
事前にストレッチをするなどして、体をほぐしてから瞑想を行いましょう。
超能力的なパワーの開花を求めすぎ
自分の能力開花のために瞑想を取り入れる方もいますが、求めすぎるあまり、瞑想に深く入るのが難しくなっていることがあります。
スピリチュアル的な力を求めると、頭に力が入りますので、意識をヘソの下あたり(丹田)に持っていき、瞑想をしましょう。(これを”グラウンディング”とも言います。)
考えるより感じる、という感覚です。考えると頭に意識が上りますので。
呼吸
呼吸のリズムが一定では無いことが多いです。
「吐く・止める・吸う」それぞれの秒数を一定にした呼吸法を、瞑想開始後に少し落ち着いてから、3セットほど行いましょう。
姿勢
姿勢が良いと、瞑想の質も上がっていきます。
日頃から体をストレッチするなどして、良い姿勢を心がけましょう。
瞑想の時に気をつけることだけが、瞑想に影響するわけではなく、日常的な意識も関わっています。
瞑想での姿勢については『瞑想の4つの姿勢と座り方【体の各部ポイント・体調別の工夫】』でまとめています。
イメージが浮かばない
イメージングをする瞑想で、何も見えない、何も思い浮かばないケースがあります。
あるいは、瞑想中に雑念が湧かないどころか、何もイメージに上ってこない状況。
実際に起こっていることを映画館で例えると、本を両手にとって目の前の高さで読んでいるので、映画のスクリーンが見えていないような状況です。
まずは、特定の何かを目を瞑ってイメージし続けるトレーニングをして見ましょう。
雑念が消えない
雑念は簡単には消えてくれません。
定期的な頭の中のお掃除が必要なのです。
深い瞑想には入れない
瞑想状態に入った感覚を、まだ得られていないのだと思います。
しかし、瞑想を始めているのなら、その時が訪れるのは遠くありません。
自室など、出来るだけ安心して瞑想できる環境で、毎日20分ほど瞑想してみるのが理想です。
2週間くらい経った頃には、深い瞑想が出来るようになってくると思います。