人生のある時から人付き合いに対する苦手意識が生まれることがあります。
人それぞれきっかけがあって、例えば親しくしていた友人に裏切られた人、両親から勉強しなさいとしつこく言われて嫌だった人、いじめや虐待にあった人、愛情を十分にもらえなかった人など、社会に出て騙された人など様々です。
人間が嫌いになったり、自分のことを「コミュ障(コミュニケーション障害)」と言う人もいます。
人付き合いで上手くいかないと、そう思ってしまうのは無理もないことです。
ただ、無理に苦手意識を克服しようとする必要はありませんし、この記事はあなたの苦手意識を無理やり克服させようと思って書いたものでもありません。
ですので気楽な気持ちで読んでみて下さい。
人付き合いが苦手なことを悪いことだと思ってはいませんし、それを絶対に直さないといけない訳ではないと思っています。
人付き合いが苦手なのは悪いことではない
社会に出た時の反応や人と接した時に感じる反応を見て、引け目を感じてしまう人も多いようです。
初めて話す人との会話が弾まなかったりして落ち込むこともあるかもしれません。
また、学校や職場になるとそのイメージが定着してしまい生きづらさを感じる事もあるでしょう。
人付き合いが苦手だとその場の空気を悪くしてしまうデメリットであると感じると、ますます人との付き合いを避けたくなってしまいます。
でも、そういう方向以外にも道はあります。人付き合いってもっと自由であってもいいのではないでしょうか。
自分らしい人付き合いがあって良い
人とが出会って接する時、人の顔色を伺ってばかりいる必要はありません。
あなたが気を使いすぎる相手と接する人を中心とした人付き合いは、大きなストレスになってしまうことでしょう。
家で本を読んだりゲームをしたりするのが好きな人が、とても明るくていつも外を出歩いている様な人と一緒にいると疲れてしまうこともあります。
まずは自分とそれほど差の大きくない人と関わっていきましょう。
好きなことが共通している人や、気の合いそうな人は似通った空気感やノリを持っています。
あまり話さずに自然の中を散歩するのが好きだけど、誰かと一緒に歩いてみたいと思っている人もいるかもしれません。
友だち関係を超えて、実際に楽しそうに黙って散歩している夫婦を見かけることもあります。
ただ、それって周りと比べて浮いている事ではないかと思われる人もいるようです。
人の目を気にしない
何に喜びや幸せを感じるかはその人の自由であり、また大きな魅力であり個性です。
ここを他人の基準に合わせると、自分が自分以外の誰かの仮面をつけて生きているみたいで疲れてしまいます。
人はそれぞれ独特な価値観を持っていて人付き合いをする中で、これは良いこれはダメと、色んなことをあなたに言うでしょう。
しかし、無理して人の価値観に合わせようと頑張らなくても全然問題ありません。
日々関わる人の価値観に合わせようとしたらとても大変です。
あなたにはあなたらしい価値観があっていいのです。
2.人付き合いが苦手になった本当の原因
誰かから、価値観を否定された時と価値観を押し付けられた時に、人付き合いへの苦手意識が芽生えることが多いようです。
いつの間にか人付き合いが苦手になっていたと感じる方も、実は価値観の否定・押し付けと密接に関わっていたという事もあるのではないでしょうか。
2-1.決まりやルール、強引な勧誘
例えば親に勉強をしなさいと言われたなら、勉強は出来ないといけない、という価値観を押し付けられた訳です。
あなたの持っている価値観、人生で大切にしていることや大切だと思っていないことを度外視して心の領域に入り込まれるのは、決して楽しいことではなく大きなストレスになります。
スピリチュアルな用語でインディゴチルドレンと呼ばれる人は、こうした価値観の否定を強く嫌がることが多くあります。
価値観の押し付けをされると、その人が自分の事を何も分かってくれていないと感じることもあり、愛情を感じることは難しくなってしまいます。
親からのこと以外にも、家庭や学校、社会や組織のルール友人から興味のないことへの強い勧め、ママ友などからの保険の勧誘、SNSでのネットワークビジネスへの勧誘などがあります。
2-2.いじめ
人が人をいじめるとき、多数派に対して少数派がいます。
どちらのグループにいても価値観をもっているのですが、いじめが起きるときには価値観の否定が起きています。
しばしば「普通じゃない」「変だ」「おかしい」という言葉を聞きますが、それは何らかの価値観を持っているから生まれる言葉です。
いじめという形で強く価値観を否定されることはとても辛いものです。
2-3.裏切り
昨日まで仲の良かった友人が突然冷たくなる時や、恋人を取られた時、嘘をついて騙された時など様々な形があります。
今までの例と違って意図して価値観を否定されるわけではなく、関わる人の変化があなたの想像と価値観を越えていくため否定されたように感じてしまいます。
友人は趣味趣向を変えたのかもしれませんし、同じように好きだったことを言い出せなかったのかもしれません。
騙す事は良くないことですが、その人はその人の道を進んでいたとも言えます。
自分の価値観を超えて裏切られたと感じた時は、十分に自分を癒してあげることが大切です。
3.どうしても仕事で人付き合いをする必要がある場合
芸術家や職人のように黙々と働いている時間が長い場合もありますが、そうはいかない時もあるでしょう。
ですので、どうやって仕事での人付き合いの緊張を緩和していくかをお伝えしていきたいと思います。
3-1.人前で緊張してしまい話が盛り上がらない。
相手を傷つけないようにと気を使って話していると、なかなか盛り上がる話題も見つかりづらいものです。
かと言って、相手を傷つけるようなことを言っても話は盛り上がりづらくなってしまいます。
そんな時は、あえて話を盛り上げようとしなくても良いのではないでしょうか。
たとえ周りの人が楽しそうに会話をしていても、あなたも一緒にそうしないといけないという事はありません。
今、人付き合いが苦手だと感じているのなら、人付き合いが得意に見えるように振る舞うよりも、人付き合いが苦手なことを認めた上で人と接していきましょう。
人付き合いが苦手なことは全く恥ずかしいことではありません。
今そういう状態であるだけで、この先変わっていく可能性は十分にあることです。
緊張しても良いですし、話が盛り上がらなくても構いません。
「今はそういう感覚を味わう人生の一時を体験してるんだなあ」と重たく考えずに臨んでみましょう。
3-2.建前と本音が見え透いている
また建前の話をしてる、と思ったことが一度はあるかもしれません。
粗い言葉で言ってしまえば、その人は嘘をついていることになり気分が良いものではありません。
本音を言わない人は時としてずる賢い人に見え、無意識のうちに警戒してしまうのは自然なことです。
また、あなたが本音を言っても相手が本音をいわなければ、粗探しをされているようで、どこか損した気持ちになってしまいます。
そんな時は、真面目にあなたの思いをぶつけていく必要はありません。
お互いに議論し合ったとしても、良い方向に向かうことはまずないからです。
プライドが高く自分の弱みを出したくない気持ちが強いと、つい建前ばかりを話したり、粗探しをするような事をしてしまうのですが、そういう心の状態の人と正面から付き合っていくのは難しいことですので、もう少し先の事にしても良いでしょう。
3-3.気の合わない人との付き合い方
別段悪い人ではないのだけれど、どこか馬が合わないという人との出会いもあります。
会話がスレ違って冷や汗をかいてしまっても、焦らずあなたのペースで接していきましょう。
無理に相手のペースに合わせようとすると疲れてしまいます。
あなたはあなたらしく話して、それで話がすれ違ってしまったもそれはそれで良いのです。
また別の機会になったら話がピッタリと合うという時もあります。
出来る事をやったのならば、あとは時が来るのをまちましょう。
まとめ:人付き合いが苦手でも良いんです
最後に、人付き合いの苦手な人が忘れていると思われることをお伝えしてきましたが、人付き合いは無理して頑張って克服するものではなく、出来る範囲で出来る事をすれば良いということです。
そして人付き合いが苦手なことについて恥を感じたり、負い目を感じる必要は全くありません。
今まで頑張ってきた自分自身を褒め、慰め、受け止めてあげましょう。
適度な休息や癒しを忘れずに。