瞑想の時間の長さ別*得られる効果まとめ〈数秒〜2時間以上〉
瞑想時間の長さ別の効果
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瞑想を始めた頃、どれぐらい瞑想をすればよいのだろう、と時間のことが気になっていました。

実際には、ベストな瞑想時間の長さは決まっていないのですが、日常的に瞑想をするうちに、今の自分には最低これぐらい必要、このケースにはこれくらい必要、と徐々に分かってきます。

それまでのガイドラインとして、瞑想の時間によって得られる効果をまとめました。

一度に行う時間と、一日の合計時間

瞑想は分割して行っても問題ないです。朝10分、寝る前10分など。

一日に瞑想をする時間を決めているとしたら、纏めた時間で行うよりも、分割することをおすすめします。

昼寝のあとでは頭が冴えて気分もよくなるのと同じように、瞑想後もスッキリとすることが多く、分割したほうがそうした状態を一日のうちに長く過ごせるからです。

ちなみに、理想的な一日に行う瞑想の合計時間は、2時間と言われています。

結構長くハードルが高いのですが、脳内に溜まった情報をリフレッシュするには、これくらいは必要なのでしょう。

でも、そんなに瞑想をすると、他に出来ることが減ってしまいますよね。仕事と瞑想で一日が終わってしまったら、映画を見たりカフェに行く時間もありません。

しかし、もし瞑想が睡眠の代わりになると思うと、少し気が楽になります。寝ている時間を瞑想に当てれば良いのですから。

そんなことで、『瞑想は睡眠の代わりになる?睡眠時間0の人から学んだこと』にて、個人的に調べたことをまとめています。

1回の瞑想の基本的な最低時間

基本的な瞑想の最低時間はおよそ20分で、これは「雑念」が収まり始める目安となる時間です。

個人的な経験と、プライベートサロンで開いている瞑想会に参加いただく方の様子を見ると、およそそれくらいの時間なのです。

ただし、瞑想は絶対に20分以上しないと効果がない訳ではありません。ものすごく短い時間で瞑想する時もあれば、長く瞑想する時もあります。

瞑想の基礎トレーニングの最低時間の目安が、20分という感覚です。

長時間と短時間で得られる効果の違い

瞑想は、長時間すれば効果が上がるわけでもなく、反対に短時間で高い効果を得ることも難しいものです。

例えば、長時間の瞑想となると、体が硬い人にとっては苦行にもなります。

辛い思いをしながら頑張ったとしても、実際に瞑想状態に入れている時間は短くなり、そこまで効果を感じられないかもしれません。

また、早く済ませようとして、短い時間で済ませようとしても、瞑想状態に入る前に終了してしまうこともあります。

時間の長さにとらわれるのではなく、何のために瞑想をするのか、という目的を優先的に考えると良いでしょう。

時間ごとに得られる効果

およその時間で区切って、一度に行う瞑想時間ごとに得られる効果をまとめていきます。

自分にとって最適な瞑想時間を探してみてください。

時間によって得られる効果には、個人差がありますので、一般的な指標として受け取ってもらえますと幸いです。

数秒

瞬間的な瞑想です。

今すぐ行動を起こす必要がある時に、決断力を高め、直観を研ぎ澄まします。

1分

以下のような時に行います。

  • アイディアを絞り出す
  • 計画を立てる
  • 頭に巡っている思考を整理する

PCの前ですることもあれば、ソファに座って少し目を閉じてメモ帳を片手にすることも。

15分

以下のような時に行います。

  • 雑念を落ち着ける
  • 人の意見に左右された思考をもとに戻す
  • 静かな時間を過ごす
  • 集中力を高める

15分前後の瞑想は、日課として行うのにちょうどよい時間です。

プレゼンや交渉、舞台、試験、など、プレッシャーの掛かる場面の前に行うのにも良いです。

30分

以下のような時に行います。

  • 自分らしさを微かに感じとる
  • 深い瞑想に入る感覚を得る
  • ストレス解消

30分に達すると、安定してリラックスした状態が続くようになります。

瞑想という言葉からイメージされるような世界に入っていきます。

1時間

  • 自分らしさを感じとる
  • 過去や未来にとらわれない発想をする
  • 新たな気づきを得る
  • 執着心の減少

1時間の瞑想は、自分を日常生活から離れた状態へと導きます。

物心のつかない子ども時代の自分の、発想や着眼点に回帰していきます。

大人になって社会や経済の流れの中で生きていると、過去や未来に気を取られ、そうした発想は徐々に減り、自分らしさも薄れていきます。

しかし、1時間の瞑想をするあたりから、こうした当たり前のように考えていたけれど、実は不自然で人工的な価値観への気付きが生まれやすくなります。

始めは具体的に言葉にできない、なんとなくの感覚として生まれるでしょう。

収入、人種、宗教などの、外面的なステータスへの執着心が減少する傾向にあります。

2時間以上

断食をする際や、特別に瞑想が必要な時などにはさらに長く行うこともあります。

2時間以上瞑想をすると、人生のポイントポイントで訪れる大きな出来事で気づきを得たときと同じような状態になります。例えば家族が逝ったとき、あるいは離婚や別れ、もしくは病気から快復したときなど。

いかに自分が社会のルールという小さな枠に囚われて生きていたかに気づき、そうした制限のない生き方を感じることが出来る状態に近づきます。本来の自分らしさは、社会のルールから生まれるものではなく、自分自身の内側から生まれるものです。

でも、社会で生きている以上は、社会での常識や今ある生活の延長先で考えることがベースになりがちで、そうすると個性は発揮されにくくなってしまいます。その人の魂が見えないような状態。

ここから脱するために、2時間ほど瞑想を行って、雑念の無い静けさの中で、”本当の自分”、あるいは”大いなる存在”などと向き合い始めます。2時間行うと、一日24時間、本来の自分らしい感覚や思考回路を維持しやすくなります。

まとめ:時間にこだわらない

初めたばかりで1時間も一人で集中して瞑想をするのは、なかなか難しいので、まずは自分の出来るところから始めて見るのをおすすめします。

瞑想を習得している程度と、何を目的としているかによって、瞑想時間の長さを決めてみてください。

あまり高いハードルを設定せず、日々のリラックス・タイムとして、瞑想を取り入れていくのが良いと思います。