ストレス発散法は教えてもらえるけど、原因の見つけ方や溜めない方法は教えてもらえませんでした。
13年ほど目に見えない世界を学んでストレスに対処してきた経験を活かして、ストレスが溜まる原因と解消策の見つけ方をシェアさせていただきます。
ストレスの定義
「ストレス」という言葉は、カナダの生理学者ハンス・セリエ(Hans Selye)に広められた言葉です。定義があるのでWikipediaから引用します。
ストレスを「外部環境からの刺激によって起こる歪みに対する非特異的反応」と考え、ストレッサーを「ストレスを引き起こす外部環境からの刺激」と定義した。ストレッサーには、寒冷、騒音、放射線、電磁波、電界といった物理的ストレッサー、酵素、薬物、化学物質などの化学的ストレッサー、炎症、感染、カビといった生物的ストレッサー、怒り、緊張、不安、喪失といった心理的ストレッサーに分類される。
3つのストレッサー
彼によるとストレッサーは以下の3つ。
- 1: 物理的ストレッサー
- 2: 生物的ストレッサー
- 3: 心理的ストレッサー
1と2は気づけているはずですが、3は特に気づきづらく、ストレスが溜まる温床になっています。
ストレスが溜まると身体にも症状が出ることがあり、時にストレスと真剣に向き合うきっかけになります。
ストレスが体と心に与える影響
「厚生労働省が公開している”セルフメンタルヘルス テキスト”」によると、ストレス反応が慢性化して起きる心身面の疾患を引用すると以下のとおりです。
身体面
呼吸器系 気管支喘息、過換気症候群など 循環器系 本態性高血圧症、起立性低血圧症、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)など 消化器系 胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、心因性嘔吐など 内分泌・代謝系 神経性食欲不振症、神経性過食症、甲状腺機能亢進症など 神経・筋肉系 筋収縮性頭痛、痙性斜頸、書痙、片頭痛など 皮膚科領域 慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症など 整形外科領域 慢性関節リウマチ、腰痛症など 眼科領域 眼精疲労、原発性緑内障など 産婦人科領域 更年期障害、機能性子宮出血、月経前症候群など 耳鼻咽喉科領域 耳鳴り、めまい症(メニエール病、動揺病)、心因性難聴など 歯科・口腔外科領域 顎関節症、口腔乾燥症、三叉神経痛など
こころの面
- 無気力症
- リストカット・シンドローム(手首自傷症候群)
- 子どもの独立によって空虚感、別離感、孤独感を感じ、うつ状態になることなど
- 昇進うつ病などの中年症候群
- 燃え尽き症候群(心身の極度の疲労と感情の枯渇、自己嫌悪、仕事嫌悪、思いやりの喪失など)
- 出社拒否
- 自律神経失調症(※全身の倦怠感、頭痛、肩こり、多汗、しびれ、動悸、めまい、不整脈、不眠など)
— 厚生労働省が公開している”セルフメンタルヘルス テキスト”
もし症状が出ていたら放置せず、まずはストレスの発散を行いましょう。
深いストレスの根本原因の解消はその次に並行して行っていきます。
ストレス発散の方法
僕の経験で役に立ったストレス発散の方法をご紹介します。
- 1: リラックスできるクラシック音楽を聞く
- 2: 良い香り(お香など)
- 3: 瞑想
- 4: 星を見る
- 5: 森林浴
- 6: 運動
科学的な根拠や歴史に多くの人に用いられてきた例を用いて効果を紹介します。
1: リラックスできるクラシック音楽を聞く
以下のような研究結果がでていて、落ち着いた音楽がストレス軽減に役立っているようです。
音楽ジャンルは子守唄で、次いでクラシック音楽、クリスタルベビー音楽であった。2週間の音楽鑑賞がストレスや不安を軽減し、睡眠障害のある妊婦の睡眠の質を改善することを支持した。
– 出典: “Effects of music listening on stress, anxiety, and sleep quality for sleep-disturbed pregnant women”
SpotifyやYouTubeでお気に入りのプレイリストを探してみてください。研究結果にある2ジャンルの音楽でサンプルをご紹介します。
・子守唄(クリスタルベビー音楽)
・クラシック音楽
2: 良い香り(お香)
とんちで有名な「一休さん」こと臨済宗の僧・一休宗純(いっきゅうそうじゅん)は日本に香の十徳を伝えました。
その1つの徳に「塵裡偸閑(じんりゆかん)」があり、「忙しい時にも心を和ませてくれる」という意味。昔から香りはストレス対策に使われてきたようです。
お香は、お香専門店や寺社仏閣などで購入できます。
3: 瞑想
「ストレスは炎症を悪化させ、瞑想は炎症を改善させる」、「瞑想は身体の健康にも結びつく」ということが科学的にわかっています。
詳細に興味がある方は、ヒーラー仲間の医師が寄稿された『身体的炎症に対するストレスと瞑想の影響』をご覧ください。
瞑想の方法は僕のブログで紹介していて、誘導のYouTubeもあるので『瞑想のやり方&必要な準備と知識/全てまとめました【保存版】』をご覧ください。
4: 星を見る
星を見るのもリラックスできるので溜まったストレスを癒すためにオススメです。
夫婦でプラネタリウムを見たときや、晴れた夜に静かに快適な車内で星を見た時は癒やされましたよ。
プラネタリウム鑑賞によってリラックス効果が高まる可能性が示唆された。
星空,自然の映像や,デジタル映像から光学式投映映像に変わった後の星空の映像のシーンで,リラックス効果が高まっている可能性が示された。
– 出典: “癒しを与えるプラネタリウムコンテンツの取り組み”
5: 森林浴
森林浴もストレス軽減に良いと言われています。公園や初心者向けのハイキングコースに出かけるなどおすすめです。僕は妻と高尾山などで森林浴をしています。
森林浴は、短期的にはコルチゾールに大きな影響を与え、ストレスを軽減することができる。(和訳)
— 出典: “Effects of forest bathing (shinrin-yoku) on levels of cortisol as a stress biomarker: a systematic review and meta-analysis”
6: 運動
筋トレ、ストレッチ、エクササイズなど好きなもので日常的に出来るものがおすすめです。
ストレスで辛い身体的症状が出る方も、運動やストレッチでずいぶん抑えられていました。
ストレスの根本的な解決策
それでは、ここからはストレスの原因を見つけて解決するまでの1つのアプローチをご紹介します。
以下の図の流れに沿って具体的に紹介させていただきます。
ストレスの原因は自分の心だけが答えを知っています。
お医者様に診てもらったりAIに聞いても教えてくれません。心を扱うことに慣れていないと難しく感じるかもしれませんが、何度もトライしてみてください。
また、心は人から批判されると大きく傷つきます。
このブログでストレスを感じることに意見は一切しません。なので、安心してストレスの根本的な原因を探ってみてください。
心理的ストレスの引き金(ストレッサー)をみつける
まず、すべてのストレスの引き金をリストアップします。
ノートやスマホなどにストレスを感じることを具体的に書き出していきます。
- 親からの指図
- 仕事で成果を求められること
- 恋人の思いやりのない言動
…などなど
ストレスを感じるときの感情
ストレスの引き金に直面すると、どんな感情になりますか?
- 嫌悪感
- 怒り
- 恐怖
- 不安
…などなど
ストレスで感情的になる理由
その感情が沸き起こる理由はなぜですか?
- 理不尽でしつこい
- 家族の生活や安定を守れない可能性がある
- 裏切られた
…などなど
ストレスの理由をつくっている価値観
自分にとってストレスを感じる出来事が、他の人に同じ様に起きても、ストレスを感じない方もいます。
ということは、ストレスを感じる理由の背景には、信じている価値観があります。
- 親からの指図には応えないといけない
- 生活レベルを落としてはいけない
- 恋人は自分の理想像である
…などなど
もし反対の価値観を持っていたら、ストレスを感じず落ち着いていられます。
価値観をつくる心の影
固定された価値観は、真実ではなく個人的な意見です。
意見を持つことは自由ですが、その意見が間違っていて真実ではない場合、ストレスの温床になってしまいます。
もし手放せたら、その瞬間にストレスから解消されます。
間違った価値観を信じた心の影(潜在意識)があるとしたら、直感的に何だと思いますか?
とても繊細な部分ですが、誰でも持っていることです。リラックスして心を覗いてみてください。
- 怒られるのが怖い
- 家族が離れて孤独になるのが怖い
- 愛されないのが怖い
…などなど
心の影を解消する行動プランを立てる
心の影を覗くと、自分が怖れている最悪のシナリオが見つかると思います。
見て見ぬふりをするとストレスの温床になるので、対策して行動プランを立てましょう。
勇気がいりますが、曖昧にして我慢するより、かなり楽になれます。
- 怒っている人と対峙する仕事をしてみる
- 家族に本音を打ち明ける
- 恋人にストレートな質問をして話し合い行動をよく観察する
…などなど
ストレス解消に有効な形而上学(けいじじょうがく)
価値観や心の影がわかると、自分がどのように人生を眺めているかを知ることになります。
人生の眺め方が正しければ、人生は喜びに満ちたよいものになります。
形而上学がストレス解消に役立った僕の経験
僕は目に見えない世界の学び、いわゆる形而上学を学んで13年たちますが、ストレスの根本的な解決にとても役立ってくれています。
ストレスによる身体的症状に初めて悩まされた時も根本的な解決に導いてくれました。
病気や、見放されて孤独になる恐怖が心の影にあり、仕事で結果が出さないとと思って焦り、ストレスを抱えていた時があります。
ずっと未来のことばかり考えては不安が強くなってしまいました。
しかし、形而上学では「過去と未来のすべてのパワーは今ここにある」という正しい人生観を教えてくれます。
自分が間違っていたことを受け入れて、間違った価値観を手放していくことで、ストレスは根本から癒えていきました。
なので皆さんもストレスから根本的に解放される方法として、形而上学の学びが役に立てばとても嬉しいです。
サロンで伝えている形而上学の入門講座である「アデプトプログラム」や、ブログに書いた「ストレスの根本的な解決策」の両方を取り組んでいただけたら、大きな結果が出ると思います。