ホドはカバラの第8番目のセフィロート(天球)で象徴する意味は「栄光」。
ホドについて知って活性化されるごとに、栄光ある人生へ近づいていきます。
この記事では「ホド」とは一体何なのか、ご紹介していきたいと思います。
ホドとは
ホドは8番目のセフィラーで、割り当てられる象徴的意味は「栄光」。
カバラの4つの世界においては「形成・イェツィラー」の世界に属し、ネツァク・イェソドと共に「アストラル・トライアングル」を形作ります。
ホドの特徴
ホドは、「コクマーとビナー」・「ゲブラーとケセド」が対になって2つ一組であるように、「ネツァクとホド」で2つ一組です。生命の樹は左右の柱に対になっているセフィロトと、真ん中の柱で均衡をとるセフィロトがありますが、ホドは左右の柱にありますので、ネツァクとバランスを取り合っています。
ホドのエネルギー状態
ホドのエネルギー状態は「理性」です。
理論的な考え、科学的な考えがホド。一方で本能的で芸術的な考えが「ネツァク」です。何かを表現するとき、表現したいものを感じ取る直感がネツァクだとすれば、それを表現する手段がホドになります。
左右の柱にあるセフィラーはそれ単体でバランスをとることが出来ないので、常にホドはネツァクとバランスをとっています。例えばホドだけを突き詰めていくと、技術を磨くことは出来ても、人を感動させることは出来なくなってしまいます。すごく上手に歌うんだけど感動しないなあという歌を聴いた経験があるかもしれないですね。
表現したい何か(ティファレトの美)なくホドの力が突っ走ると、目的が必ず滅ぶ刹那的なモノになり、感動がなくなってしまいます。生計を立てるためや、周りから認めてもらうためなどです。
特に仕事だと、やりたくなくても重要なポストを任されて重宝されると、会社や取引先に認めてもらえて嬉しいし、お給料もよいから辞められない。でも退職すると一気に周りから人がいなくなり寂しくなることがあり得ます。
そこから脱却するために、しっかりとホドの「栄光」に向き合う事が大事になってきます。自分の思考が、本当に求めている「栄光」のために動ているか、真逆の「虚栄心」を追いかけているか。理性でしっかりと見極めるところです。
そしてホドには西洋占星術で「理性」を司る惑星の水星が割り当てられています。
水星が表す意味
ホドに割り当てられた惑星は「水星」です。水星は「変化変容・アルケミー」を表す星。対極にあるプラスとマイナスが全く異なるモノを創造するのが変化変容。例えば男性と女性が交わると全く新しい子が出来ますよね。だからホドには「子」を示す神名「エロヒム・ツァバオト」も割り当てられています。水星の西洋占星術での記号は「☿」。てっぺんに2本の角の様な線が対極を表しています。
対極のバランスを取る
ホドで象徴されるのは理性と感情のバランスを取る事。理性と感情のバランスが整うと栄光が目に見える形になっていきます。理性が強すぎて頑固だと「こうしたい」という思いを抑圧してしまいます。理屈っぽい時は理性がネガティブに働いてしまい、停滞感が生まれます。
感情に振り回されてしまってもよいことが起きません。例えば感情的な好き嫌いで相手を判断してしまうと大変なことになります。パートナーシップだと出来ないことや欠点を指摘されると嫌ーな気持ちになります。けれど指摘が間違ってるわけじゃないんです。嫌いだけれど正しい。それを受け入れられるのがホドの理性。「自分がこうありたいなあ」という理想と対極にある現実を受け入れられると、変化変容が起きて全く違う自分に変われます。
ホドの大天使ミカエル
ホドには神の右腕、大天使ミカエルが割り当てられています。社長の右腕といったらかなり栄光あるポジションですから、神の右腕が栄光のセフィラーに割り当てられてるのも納得。ミカエルは鬼を槍や剣で対峙する姿がよく書かれますが、不要なものを徹底的に排除する象徴。
例えば先日2021年9月24日のニュースで、国家公務員倫理規程に違反したデジタル庁審議官が懲戒処分されました。あるべき形を実現するために、不要なものに対処していく姿勢はまさに大天使ミカエルのような働き。もし不正や違反を認めてしまうと栄光ある組織とは程遠くなってました。陰鬱で薄暗いイメージがつきまといます。
自分の人生で栄光に向けて不要なものはしっかりと排除していくことで、栄光ある人生に近づきます。大天使ミカエルは常にそういった仕事を続けています。毘沙門天も鬼を踏みつけていますので、同じような仕事をしていますね。
では栄光を阻害するものは何かというと…?!
栄光を阻むもの
大天使ミカエル、毘沙門天が踏みつけているのは悪さをする鬼ですが、形而上学の古典『HERMETICA(ヘルメティカ)』ではこうあります。
the greatest evil in mankind is ignorance concerning god(人類の中で最も大きな悪は神について無知であること)
神について知らないからダメとハッキリ書かれてます。ミカエルも毘沙門天も栄光のない日々を生み出す無知と闘っています。じっさい僕が神について知る形而上学を知らない頃は、喜びに満ちた栄光ある日々なんてイメージも付きませんでした。頑張って仕事をしてお金を稼いで良い生活していくのが人生だと思ってたくらい。でも全然違ったんです。
神について知り、理解するごとに、より栄光を取り戻していく人生に変容しました。顕著なのは今のパートナーシップ。二回り離れた奥さんとは常識で考えたら結婚できないでしょう。親にも反対されます。無知で生きていたら、本当は手に入る栄光をみすみす逃していたに違いないです。けれど結婚できていて栄光になってます。本当に自分が一緒にいたい人と一緒に入れるのはとっても幸せなことです。
栄光を取り戻す神についての知識はアデプトプログラムにてお伝えしています。栄光の人生を取り戻しましょう!
ホドの栄光が輝く源:ティファレト
ホドが栄光を得られるのは、太陽の光=ティファレト=美=表現したい何か=自分の中心、からエネルギーを受け取っているからです。表現したい源がなければ、自分から光は放つことは難しく、誰かにエネルギーを使ってもらうことになります。さながら、映画『マトリックス』でシステムを維持する電池としてエネルギーを供給しているかのような状態になってしまいます。
ということで、ホドが光り輝き栄光を手にするには、一人ひとりの個性に沿って、一人一人が自分の内側から正解を見つける教育が必要だと感じています。世の中に絶対的な正解というものはないのだから、画一的に何があっていて何が間違っている、という基準を設けた教育では、一人ひとりの内に秘められた美を芽生えさせることが困難になってしまいます。
正解を統一して維持するのであれば効率的な方法ですけれど、一人ひとりの個性を表現しようとすると、反対に効率が悪くなってしまいます。
なかなかこの思考回路には慣れ親しんでいたので、私自身もそうでしたし、サロンで聞かれることも同じことですけれど、「どうやったら上手くいきますか?」「どれくらい瞑想をしたらいいですか?」といった方法論を求めてしまいがちです。これは何か絶対的な正解があると信じているから求めるわけですけれど、実際に所そのような正解は存在しないので、いつまでたっても自分らしさが芽生えてきません。ホドが良くない方向に働いてしまった例ですね。
なので、ある程度の方法論を聞いて満足したら、自分なりに試して行動を起こすことだと思います。実践してみると、成功例が役に立たないことが分かるはずです。例えば戦いにおいて、正攻法で勝ちに至ったケースはほんの数パーセントにしか至らないそうです。教科書に書いてあることは、実践ではそのまま使えないことがかなり多いのですね。
集客を勉強したり、婚活をしてみたりする時も同じです。他人の成功をコピーするやり方では、自分が成功を収めるのは難しいのだけれど、ついつい慣れ親しんだ絶対的な正解という幻想に頼ってしまう。
試してみて上手くいかないと、別のコンサルタントなら上手くいくんじゃないかなとか、ここの婚活会社は自分に合わなかったのかな、と論理のすり替えをしてみたり。でも根本的にはホドがティファレトの影響を受け取れていない事実が変わっていないので、同じような結果になって堂々巡りをしてしまう、という事がカバラで考えると分かったりします。
絶対的な成功法則はないのだから、お釈迦様は一人一人に対して説法を行ったのだと思うのですね。経典も自分で書き残していません。画一的なやり方では、その人の本来の姿(真我・ハイヤーセルフ)としての生き方へガイドすることが出来なかったからだと思います。
ホドは、ティファレトに支えられることで初めて、その真価を発揮するようです。
ホドに対応する様々な概念
ホドに対応する概念 | |
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神の名前 | エロヒム・ツァバオト |
大天使 | ミカエル |
天使の位階 | ベニ・エロヒム |
称号 | 栄光 |
惑星 | 水星 |
タロット | 4つ組の8のカード |
ヘブライ語表記 | HVD(ヘー ヴァウ ダレト) |