カバラ(生命の樹)とは、古代から使われる思考の整理ツール。思考を”再構築”して人生をより自分らしく幸せにしてくれます。
人生はざっくり言うと「思考→行動」という流れで現実化しています。なので、思考が滅茶苦茶ならトラブルが多く、巻き起こる出来事の被害者になってしまいます。
ですが、思考が整理されていると、本来の自分のポテンシャルを引き出し、前向きに人生を楽しめるようになります。
そんなカバラについてシェアさせていただきます。
カバラを学ぶメリット
カバラを使う事で、得られる日常的なメリットは数えきれないほどあります。一つ一つの出来事が自分の中でしっかりと消化され、あるべき場所に整理されていくので、無駄な力を抜いて自分らしく生きていけるようになります。
仕事、家族関係、友人関係、住む場所、着るもの、食べるもの、時間を共に過ごす人、行く場所、見るもの。。。などなど。日常生活が快適で喜びに満ちたものに変わっていきます。
生きていれば色んな揉め事もあると思いますけれど、切り抜けていく道筋も見えてくるようになってきます。家族との揉め事、ビジネスでの揉め事、恋人とのケンカなどなど色んな厄介ごとを、あまりストレスを感じることなく、解決できてしまったり。
カバラは用語も多くて初めは取っつきにくいのですけれど、でも分かってくると人生が本当に前向きに変わってきます。
ちょっとですけれど、具体的にはこんなことが起きてくることを紹介してみますね。
ストレス・怒りからの解放
目の前に起こっている現実をカバラを用いて整理出来るようになってくると、ストレスや怒りを生み出す思考がはっきりと分かるようになってきます。
多くの場合、その原因は外面的な要素に求めがちですけれど、いくら外面的な部分を変えても、内面が変わっていないとそのストレスや怒りを生み出す出来事は繰り返し続けてしまいます。
ストレスの例として、職場の人間関係がよくないとして。職場という外面的な要素を変えれば問題が解決しそうですけれど、また次の職場でも芳しくない人間関係が構築されてしまうことって、少なくないと思います。これは、自分がわざわざ考えようともしていない価値観や常識といった、無意識レベルの思考によって日ごろの行動が起こされていて、結果として同じ職場の人間関係が望ましくないという現実を生み出しているのですね。
そうであれば、自分自身の思考を変えてあげれば、現実は変わってきます。もっと良い人間関係の中でお仕事が出来るように変わっていきます。
カバラを使っていくと、ストレスや怒りの原因を生み出す輪の中から抜け出すことが出来るようになってきます。
自分の可能性が広がる
こだわりが減る事で、視野が広くなり自分の可能性も広がります。
例えば、今生活している場所はペットと一緒に過ごせないマンションで、引っ越す余裕はないので猫と一緒に暮らせないと思っているとします。
しかし、実際には引っ越しを実現するのに必要な選択肢は、誰でも持っています。もしかしたら良いローンがあるかもしれませんし、もっと良い給与を得られるかもしれません。または、創作品を買ってもらえて、それが収益になるかもしれません。
でも、コダワリを持っていると、ごく限られた選択肢しか頭に浮かんでこないのですね。けれど、カバラを使うとコダワリが減ってきて、本当に実現したいことのために必要な選択肢が徐々に意識に昇ってくるようになるので、自分の可能性が広がります。
その選択肢は、世の常識とは少し違うものかもしれません。例えば、本当は誰かと一緒に過ごすのが得意だったと気づいて、一人で引っ越す概念を捨てて人と一緒に過ごし始めるかもしれません。もしくは、ペットがいればいいということで、ペットショップで住み込みで働くかもしれませんね。
縁あって繋がっている人からは認めてもらえないような発想・選択肢であっても、それが自分にとっては本当に必要なんだ、という気づきを得て、実行することで生活が抜本的に自分らしいものに変わっていくこともあります。
人生をコントロールし始める
脳みそはだいたい3%や10%しか使われていない、とよく言われますけれど、それと同じように私たちは日常的に脳に入ってくる情報の3-10%ほどしか把握し切れていないと言われています。残りの約90%の情報は整理されないままになっているのですね。
思考は現実化するので、頭で思考するうちの90%が整理されないままになっているということは、整理できていないよくわからないことが人生の90%をコントロールする力を握っているという事。
カバラでは、思考の中にある未整理の情報を、セフィロートという分類システムを使って整理していきます。すると、もっと現実を作っている原因をしっかりと把握できるようになってくるのですね。
また、未整理の情報にはスピリチュアルな世界で起きている出来事も含まれており、スピリチュアリティが現実にどのように影響しているのかも、分かりやすく整理されていきます。
下記の述べるカバラの4つの世界において、最も高い次元にあるアツィルト界(原型の世界)においては、人間の魂はどの部分も生まれる前の段階にあるとされています。しかし次元を落としてアッシャーの世界に行き地上に霊が現れると、それは男と女に別れて別々の体に住むようになると言われています。
色んな風にツインソウルについては定義できますけれど、この意味でツインソウルを考えています。
アセンションのツール
カバラはアセンションのツールになります。
アセンションとは、肉体を持ってより輝かしい人生を送れるように成長していく事です。詳しくはカテゴリー「アセンション」にある記事をご確認ください。
スピリチュアルな成長を求めている人にとって、カバラは必須なんじゃないかな、と思うくらい素晴らしいツールです。
より良い人間関係を築ける
カバラを学ぶと、自分自身を知り、また相手を知る事になります。
すると、相手にとって自分がどう思われているのか分かってくるので、より良い人間関係を築けるようになります。
- 誰かとすぐ意見の言い合いになってケンカになってしまう人:ケンカをせずに話し合う方法が見えてきます。
- 自己中心的で気づくと人が離れていってしまう人:相手の事を考え、人が自分に引き寄せられるような立ち振る舞いが出来るようになっていきます。
- いつも怒られてしまう人:なぜ怒られるのかが分かり。無理せず自分らしく怒られないような生き方が始まる。あるいは卑屈ではなく怒られてもあまり気にならなくなっていきます。
ネガティブな影響から逃れる
“消える”ことを体得することで、巻き起こるネガティブな出来事から、自分の思考や感情が影響されないようにします。
例えば誰かとケンカになった時。
お互いに異なる正反対の価値観を持っているからケンカをするわけです。「道行く人に肩をぶつけてはいけない」VS「ぶつかっても全然問題ない」という価値観の対立があるから、駅でぶつかった二人がケンカをしたり。
でも、もし自分の価値観を消して相手の価値観に合わせることが出来たら、ケンカにならずに済みます。自分の価値観を消すことによって、調和を生むことも出来るわけです。
本当に望むことを達成するために、一つの価値観に固執していると、周りのネガティブな影響をダイレクトに受けてしまいますけれど、価値観を手放すことが出来れば、そのネガティブな影響さえ、自分にとって有益なものに変化させることができます。それに、相手をネガティブな気持ちにさせることもありません。お互いに良い状態になれます。
本当に望む目的に沿って思考が働かせることで、価値観の発するネガティブな影響から逃れることが出来ます。
カバラの目的
カバラの教えは、次の問題を解決する目的をもっています。
- 最高神は存在するか・どのようなものか。
- 神との繋がりを取り戻す
- 宇宙の誕生と進化のプロセス、宇宙の構造
- 天使と人間はなぜ・どうやって創造されたか
- 人間と天使の進化した先にある運命
- 魂とはなにか
- 天使、四大精霊はどのような存在か
- 数字の持つ意味の研究
- ヘブライ文字の神秘の発掘
- 正反対にあるものとバランスをとること
一部『ベールを脱いだカバラ』より抜粋したものですが、私が今思っていることもシェアしたいと思います。
最高神のこと
そういうと大袈裟に感じますね。でも、すべての結果には原因がつきものだとすれば、人間が出来た原因、宇宙が出来た原因だってあるはずですよね。この宇宙を生んだ第一番目の原因があるはずです。それはどういう名前で呼んでも良くて、「源」と言ってもいいし、「無」と言ったっていいし、カバラでは「エンソフ」と言われたりします。
その最高神が一体何なのかを、カバラを通じて分かってくるという事なのですね。それがどのようなものかが分かると、自然とその神との繋がりが取り戻されていきます。
神との繋がりを取り戻す
自動車に型があるように、人間にだってDNAに書き込まれた型があります。でも、その設計は本当はどうなっているんでしょう?どういう目的で作られたのか、なんてことは殆ど考えることなく毎日過ごしてることが多いです。
サロンで行っているDNAアクティベーションは、人間がその設計された意図に沿って地球で人生を満喫できるようにサポートをしていますけれど、本来の人間が発揮できるポテンシャルを引き出しているのですね。
その設計者は誰かと言えば”神”と言える存在であって、DNA=カバラのセフィロートとも捉えることもでき、一つ一つのセフィロートを活性化することで、人間が本来機能するべき形で人生を歩むことになります。
宇宙の誕生と進化のプロセス、宇宙の構造
宇宙の構造なんて知って、何の生活の役にも立たないと思いますよね。だって宇宙がどうだろうと、地球での日常は進んでいくのだから。
でも、宇宙のリズムに合わせて生きる事って、実は大切だと思うのですね。占星術(星占い)は星の並び方を見て、その人の才能や特徴を見ていくのですけれど、私たち一人一人の特徴が星から読み解けるという事は、宇宙と関係しているっていうことなんです。
10惑星(水金地火木土天海冥+月)だけじゃなくて、プレアデス、シリウス、北斗七星などから流れてくる宇宙のエネルギーは一人一人に注がれて、その人の思考や感情の反応パターンを作ったりしています。
その宇宙の構造を知れば知るほど、自分のことも知ることになります。何が苦手で、何が得意か、自分のどんな思考や行動が愛や喜びを生み出し、逆に何がそれを遠ざけているのか、などなど。
それは理屈をコネて出来上がった仮説じゃなくて、自分にとっての事実なので、性格判断みたいにその時に知っても後で忘れちゃうことはないですし、知れば知るほど人生も変わってきます。苦手な人が苦手じゃなくなったり。自分の才能を見つけたり。不必要に焦ったり怒ったりして、エネルギーを消耗することも減ってきますね。宇宙の流れを味方につけるような感覚です。
ヘブライ文字の神秘の発掘
いつも私たちは文字・言語を使って会話をしている訳ですけれど、その言語は宇宙と断絶されています。でも、ヘブライ文字は宇宙の構造と対応しているのですね。
現代の文字は、その文字1つ1つから宇宙を感じ取ることはないと思います。行われているのは、概念のやり取りという感じでしょうか。
本来の自分らしさを忘れられるのも、言語に大きな原因があるのかなと思っています。一日のうち、どれだけの時間、言語を使って考えたりコミュニケーションをとるか想像すると、何となくわかるかなと。
もしその全ての思考や言葉が、自分らしさと連結しているものだったら、もっと毎日が楽しくなりますし、心はもっと平穏になると思います。だから、ヘブライ文字の神秘を発掘する必要があるのでしょうね。なお、日本の古代文字とされる神代文字も、そういった役割があったと思います。
他にもいろいろ書いてありますけれど、あともう一つ。
正反対にあるものとバランスをとること
これは本当に役に立ちます。嫌いな人、苦手な人とどう接するか。苦手な仕事をどうするか。落ちこぼれてしまっている自分をどうするか。といったネガティブな側面を扱う時にとても有効です。
ポジティブになっている時って、それほど問題を感じないのですけれど、ネガティブな事が起きるとイヤーな気持ちになりますね。必ずネガティブな事って誰にも訪れるので、そこで初めてバランスをとらないとな、と思うのです。
甘くておいしいケーキを食べてるときは何にも問題なんて感じないのだけれど、そればかり食べてたら虫歯になったり、太ったりしますよね。ポジティブなことがあれば、必ずネガティブな事がついてくるんです。逆もそうですけれど。
ポイントは、ネガティブなものに抵抗せずに利用させてもらうことかな、と思います。例えば嫌いな人を毛嫌いせずに、自分にとって心地よいように動いてもらう、とか。
まるで敵かのように抵抗するのではなく、自然体でいて、着かず離れずの状態をキープしていくと、丁度良い距離感をお互いに保てます。正反対のものの間を移動する振り子が振り切った時に、自分のいる場所を変えてしまう事。そうすれば、振り子の反動は自分の敵ではなくなるばかりか、自分の見方になってくれるのですね。
— ここで描いたことは、ほんの一部の発見だと思うのですが、メイザースの言葉から感じ取ったことをシェアしてみました。
カバラの4分野
カバラには4つの分野があると『ゾハール』の解説においてメイザースは述べています。
- 実践的カバラ
- 文字的カバラ
- 書かれざるカバラ
- 教義的カバラ
実践的カバラ
お守りの作成や瞑想を行います。
文字的カバラ
- ゲマトリア
- ノタリコン
- テムラー
の3つがあります。
ヘブライ語の持つ数価値や意味に基いて言葉を読み解いたり、頭文字をとってそこから単語をつないだり、文字を一定の法則で並び替えていく手法です。
書かれざるカバラ
カバラとう言葉が「口伝」という意味を持つように、書かれずに口伝のみで伝えられている内容です。
教義的カバラ
これには書籍があります。
- セフェール・イェツィラー(形成の書)
- セフェール・ハ・ゾハール(光輝の書)
- セフェール・セフィロト(放射の書)
- アシュ・メツアレフ(純化の火)
形成の書(セフェール・イェツィラー)と光輝の書(ゾハール/ZOHAR)は、一部書籍で入手可能です。
11個のセフィロト(天球)
カバラ(生命の樹・Qabalah)には、10個と1個の丸い玉があり、「セフィロト」や「セフィロート」と呼ばれます。
- セフィラー:単数系
- セフィロト:複数形
で、使い分けられます。
各セフィロトは、エネルギーの状態を表します。
下に11個のセフィロトをご紹介します。
ケテル
セフィラーの番号:1
意味:王冠
タロットとの対応:ワンド・カップ・ソード・ペンタクルのエースカード
惑星との対応:第十天
宝石:ダイアモンド
さらに詳しい内容は『ケテル』のページをご覧ください。
コクマー
セフィラーの番号:2
意味:叡智
タロットとの対応:2のカード
惑星との対応:黄道十二宮
宝石:スタールビー
さらに詳しい内容は『コクマー』のページをご覧ください。
ビナー
セフィラーの番号:3
象徴:理解
タロットとの対応:3のカード
惑星との対応:土星
宝石:スターサファイヤ
さらに詳しい内容は『ビナー』のページをご覧ください。
ダース
セフィラーの番号:11
象徴:知識
ケセド
セフィラーの番号:4
象徴:慈悲
タロットとの対応:4のカード
惑星との対応:木星
宝石:サファイヤ
さらに詳しい内容は『ケセド』のページをご覧ください。
ゲブラー
セフィラーの番号:5
象徴:勇気
タロットとの対応:5のカード
惑星との対応:火星
宝石:ルビー
さらに詳しい内容は『ゲブラー』のページをご覧ください。
ティファレト
セフィラーの番号:6
象徴:美
タロットとの対応:6のカード
惑星との対応:太陽
宝石:イエローダイヤモンド
ネツァク
セフィラーの番号:7
象徴:勝利
タロットとの対応:7のカード
惑星との対応:金星
宝石:エメラルド
さらに詳しい内容は『ネツァク』のページをご覧ください。
ホド
セフィラーの番号:8
象徴:栄光
タロットとの対応:8のカード
惑星との対応:水星
宝石:オパール
さらに詳しい内容は『ホド』のページをご覧ください。
イエソド
セフィラーの番号:9
象徴:基盤
タロットとの対応:9のカード
惑星との対応:月
宝石:クオーツ
マルクート
セフィラーの番号:10
象徴:肉体
タロットとの対応:10のカード
惑星との対応:地球
宝石:水晶
アイン、アインソフ、アインソフオウル
カバラには0の概念があり、世界は始め0・無であったとされています。
- アイン:否定
- アインソフ:無限
- アインソフアウル:無限光
の3つです。
全てのものには原因があるという原因と結果の法則があるとすれば、この世界を作った原因があるはずです。
有を作った存在、すなわち無・ゼロです。
それがカバラでは、アイン、アインソフ、アインソフオウルとして表現されます。
4つの世界
カバラには次の4つの世界があります。
世界の名前 | 意味 | セフィラー |
アツィルト(元型) | 原型 | ケテル or ケテル・コクマー・ビナー |
ブリアー(創造) | 創造 | コクマー・ビナー or ケセド・ゲブラー・ティファレト |
イェツィラー(形成) | 形成 | ケセド・ゲブラー・ティファレト・ネツァク・ホド・イェソド or ネツァク・ホド・イェソド |
アッシャー(活動) | 活動・物質 | マルクト |
各世界にどのセフィラーが属するかには、様々な解釈がありますが、それぞれの世界に10のセフィラーがあり、上に昇っていく事でアセンションします。
アツィルトの世界は4つの世界の中で最も上位にある世界であり、他の世界を生み出します。
アッシャーの世界は物質の世界であり、他の3つの世界よりも波動が荒く、「殻(クリフォート)」と呼ばれる、アッシャーの世界に入り切らないエネルギーが所属する場所を持つ。
カバラでおすすめする本
神秘のカバラー
ダイアン・フォーチュン著。カバラ入門の本。
The Tree of Life
洋書ですが、カバラについて分かりやすく書いてあります。
Simplified Magic
タイトル通り、シンプルにまとめてあります。マジックとありますが、カバラの本です。
ベールを脱いだカバラ
ゴールデンドーン(黄金の夜明け)のファウンダー、マグレガー・メイザース(S.L. MacGregor Mathers)著
挙げているカバラの書籍の中で最も難しいです。光輝の書「ゾハール」の一部が日本語で読めます。
カバラの活用方法
カバラを学べば知識は増えるけれど、実際にどうやって活用したらいいのか使い方が分からない、本当に効果あるのかな、というのが過去の自分の正直なところでした。
しかし、カバラにはすべてのことが含まれているため、人間関係、恋愛、仕事など、様々なシーンで現実を変えるのに一役買ってくれます。
カバラをどのように活用していけば良いのか、についてシェアします。
活用方法の基本
一つ一つのセフィロート(天球)が保持している意識状態を、象徴を通じて突き詰めることで、活用できるようになっていきます。
基本的な知識を抑えてから、各セフィロートと自分の意識状態を関連づけていくことになります。
基礎的な知識を得るには
まずは上にリンクを乗せたセフィロートのブログや、『神秘のカバラ』を読んでみることをお勧めします。
神秘のカバラは、タロットや西洋占星術の知識を前提に話が進む部分もありますので、初めのうちはあまり狭く深く調べず、浅く広くセフィロートについて知ることで十分だと思います。
一つ一つの意味がわかったら、自分自身にとってそれが何を意味するかを瞑想することで、自分と生命の樹との接点を見つけます。
カバラ活用例:マルクート
実際にカバラを使って、その象徴を活かす例を書いていきます。
10番目のセフィラー、「王国」という象徴的な意味を持つ「マルクート」を例に取り上げてみます。
「家族関係を良好にする」、という目標があるとします。
では、自分が行う家族関係で、”王国”の役割をする事とは、どんなものなのでしょう?
家族関係で、自分が王として振る舞えるエリアは、どんなところでしょうか。
王は国民に対して影響力を持っていますが、自分は理想の家族関係を実現する影響力を持てていますか?
あるいは、持てていませんか?
というように、自分の思考を、1つ1つのセフィラーを通じて整理していきます。
10のセフィラーがあるので、1つの目標や物事について、10の側面を見ることになります。
ある側面で、苦手な箇所があるのを見つけるかもしれません。それは思考が整理されておらず、潜在意識に情報が溜まっている状況です。
カバラを用いると、潜在意識を顕在意識に変え、より多くのことを意識的に取られられるようになり、物事の流れがよりスムーズになっていきます。
一人一人の定義が異なる
大切なのは、セフィロートに紐づけられた象徴的な意味は変わらなくても、それを通じて得られる一人一人の状態が異なるということです。
「私のマルクト(王国)はこういうものです」と、個人個人で感じることはできますが、唯一絶対の正解はありません。
カバラを使うということは、自分を知ることでもあるので、客観的な作業ではなく、主観的な作業になるのです。
どんな実のなる樹に育てたいかによって、各セフィラーから得られるものが決定します。
まとめ
カバラは、カバラ数秘術のように占いだけでなく、私たちの思考を整理し、人生の流れをスムーズにする為に古から使われているツールです。
自分の人生と接点を持たせる事で、カバラの神秘が開かれて来ます。